今日は午前中、大工さんと一緒にイタチ害のお宅のリフォームのお手伝い。
そして午後からは点検業務に回りました。
解体中の押入れとイタチの糞尿染みがあった天井板の張り替えです。
こちらは床板もやり変えました。
で、午後からの点検先で久しぶりというくらい見事な(と言ってはお客様に申し訳ないんですが)腐朽被害を
目にしました。リフォームしてから10年に満たないというお宅です。
写真で見ると木材の白く見えるところがおかしく見えるでしょうけど、事実は逆です。
茶色に見えるところが腐朽菌の被害です。
これは褐色腐朽菌と呼ばれるもので、木材のセルロース、ヘミセルロースという成分を分解していきます。
で、リグニンという成分を残留させるんですが、このリグニンという成分が褐色のため、木材が褐色に変色
することから褐色腐朽菌といわれています。
床組みに多く使われる杉などの針葉樹を好む菌ですので、床下で見る菌はほとんどが褐色腐朽菌です。
木材の表面に現れるのが胞子になります。
この菌糸から木材の栄養分を吸い上げ、腐朽菌は繁殖していきます。
このまま放置しておけば床下全域に腐朽害が広がりますから早急な対応が必要です。
という説明をし、必要な対処法とお見積りを提出させていただきました。
それにしても、これだけのは久しぶりでした。